2016-11-19

その12:ブリッヂピン位置出し

通常の製作過程では、 響板を接着する前に、ブリッヂピンは図面から位置を出して打ってあるのですが、私の場合は違います。
鍵盤とレジスターの位置を決めてから、ひとつひとつ正確に弦の位置を決めます。
その最初が、ブリッヂピンの位置出しです。

レジスターにジャックを立て、弦が通る位置をひとつひとつブリッヂに記していきます。
中音や低音など定規の届かない場所は、釣り糸を引っ張って記していきます。
そして、穴を開けてピンを打っていきます。
3ミリ程度の薄い板にピンを打つのは、板が割れたりピンがしっかり刺さらないのではなどと懸念されそうですが、問題はありません。

 

この後、ナットピン、調律ピン、ヒッチピンと位置出しが続いていきますが、1ミリの誤差は、長い直線上で大きな誤差になります。
弦の間隔の不揃いや、サイドベアリングの角度の不揃いは、ツメの長さや音色に影響を及ぼします。

がしかし、この作業は手間がかかります。
集中力の維持も、心がマッチョになりそうで、終わった時にはヘロヘロになります。
そんな時、最高の疲労回復は、やはり浦和レッズの勝利に尽きるでしょう!
勝っている間は、頑張り続けられます!
もし負けたら…
11月19日のリサイタルまで勝ち続けてもらえるよう、皆さんも応援して下さい!

(10/6 加屋野木山)